海外で日本の運転免許証は使えるの？

海外へ旅行に行く際、各地の観光スポットを巡るのも良いですが、絶景が広がる道路をドライブしたい！という方も少なくはないかと思います。

私も、ノルウェーにある「アトランティック・オーシャン・ロード」をドライブする事が今の目標です…

しかし、問題なのは日本で取得した運転免許証があれば海外で自動車の運転が可能なのかどうかという点です。

当たり前ですが、国によって運転免許証の形式は違う為、日本の運転免許証が使えるとは考えにくいですよね。

そこで今回は、日本の運転免許証が海外で使えるのかどうかという疑問について調査し、その結果をまとめてみました。

日本の運転免許証を海外で使用するには？

実は日本で取得した運転免許証は「国際運転免許証」の交付を受ければ、大半の国で自動車の運転が可能となります。

国際運転免許証とは、簡単に言ってしまえば日本語表記となっている運転免許証を海外の警察官でも読めるようにした翻訳書のようなものです。

あくまで日本の運転免許証が有効なものである事を証明する為のものですので、「免許証」という言葉は付いていますが、国際運転免許証単体では何の効力もありません。

ちなみに、日本人の観光客が多いハワイなどでは、現地に日本の運転免許証の内容を把握している警察官が多いため、日本の運転免許証単体で通ってしまう場合があります。

但し、海外で自動車をレンタルする際に国際運転免許証の提示を求められる場合が多いので、日本国外で自動車を運転する場合は国際運転免許証の交付を受けておいた方が無難と言えるでしょう。

国際運転免許証は、警察署の運転免許課であれば2週間程、住民票所在地にある運転免許センター・運転免許試験場であれば即日で発行してもらう事が可能です。

有効な日本の運転免許証を持っていれば、基本的に誰でも取得する事が可能ですが、申請の際はパスポート等の渡航を証明するものが必要となる為、「とりあえず持っておきたい」という方は発行する事ができません。

パスポート等の渡航を証明するもの以外にも申請の際には写真1枚(縦5cm×横4cm、申請前6ヶ月以内に撮影したもの)、運転免許証、古い国際免許証を持っている人はその国際免許証も必要となりますので、忘れないようにして下さい。

また、費用についてですが、これは各都道府県によって異なります。(東京の場合は2,650円)

そこまで大金がかかる訳ではありませんが、気になるという方は警察署、運転免許センターに問い合わてみるのも良いでしょう。

最後に、国際運転免許証の有効期限は1年となりますので海外長期滞在予定の方は注意して下さい。

国際運転免許証が持つ効力の有無は、道路交通に関する国際条約「ジュネーブ条約」の加盟国に限られます。

ほとんどの国はジュネーブ条約に加盟していますが、非加盟国の場合は国際運転免許証を所持していても自動車の運転が認められない為、別途手続きが必要となります。(その国の運転免許を取得する等)

その為、海外での自動車運転を検討中という方は、以下のサイトからジュネーブ条約加盟国を確認する事ができますので参考にしてみて下さい。

ドイツの場合、日本の運転免許証とそのドイツ語訳または日本の運転免許証と国際免許証の両方を所持していれば6か月自動車の運転が可能となっています。

これは黙認やグレーゾーンという訳ではなく、ドイツと日本との二国間協定で特例的に認められている事ですので安心して下さい。

ちなみに、6ヶ月以上ドイツに滞在して運転するという方は、滞在許可の取得や日本の運転免許証をドイツの運転免許証に書き換える手続きなどを行う必要がありますので、長期滞在の方は早めに手続きを行うと良いでしょう。

日本の運転免許証を海外で利用する手続きは結構面倒くさいものだと思っていましたが、そんなに難しいものではありませんでした。

とりあえず近場の警察署や運転免許センター・運転免許試験場に必要書類を持っていけば即日～2週間で国際運転免許証が発行され、それを所持すれば海外でも運転可能という訳です。

しかし、国際運転免許証を所持していたとしても、ジュネーブ条約に非加盟の国では通用しないようですので、その点は注意しましょう。(特例は除く)

ちなみに、冒頭で話した私のドライブしたい「アトランティック・オーシャン・ロード」のあるノルウェーはジュネーブ条約加盟国でしたので、来年にでも行けたら行きたいですね…

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