「スナック」と「バー」の違いって何?

社会

Snack(スナック)、Bar(バー)、どちらも深夜まで営業している店が多い、様々なお酒が飲めるなどと言った共通点が見受けられます。

正直、店内の写真を見せられても、それがスナックなのかバーなのかは分かりません。

しかし、名前が違う以上、この2つには必ず「違い」が存在するはずです。

そこで今回は、このスナックとバーについて調査し、その結果をまとめてみました。

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「Snack(スナック)」の特徴

日本では「スナック」と略されていますが、正式には「Snack Bar(スナックバー)」であり、実はバーの一種です。

スナックには「軽食」と言った意味があり、飲食店のスナックとお菓子でよく用いられるスナック(スナック菓子など)も意味は同じです。

要するに、スナックバーと言うのはお酒類以外に軽食(スナック)も出してくれるバーという事になります。

また、軽食が出る以外にも、スナックには主に店員が客に接待をしている、客同士で会話を楽しめる、カラオケを楽しむ事ができる、高価なお酒もあれば安価なお酒も置いてあるなどの特徴が挙げられます。

基本的にスナックは「接待」が主なサービスの飲食店である為、開業には「風俗営業許可」が必要であり、法律上0時以降の営業を行う事ができません。

風俗営業許可について

風俗営業許可とは、法律上で風俗営業となる店を開業する際に、管轄の警察署から受けなければならない許可の事を言います。

風俗営業許可の種類は1~5号営業とあり、スナック・キャバクラ・クラブなど客へ接待する店は1号営業に該当します。

この許可を得た店は、風俗営業法により午前0時以降は営業する事ができません。

その為、スナックは午前0時になったら店を閉めるか接待を中止しなければ法律違反になってしまうという事です。

「Bar(バー)」の特徴

バーは「酒場」という意味を持つ言葉であり、主にカウンターで店員(「バーテンダー」や「マスター」など)がカクテルや水割りなどのお酒を提供するお店。

バーの特徴は主に店員のお酒に関する知識・技術が高い、お酒は比較的高価といった事が挙げられます。

特に高級なバーにもなると店員の技術が非常に高く、その分カクテルなどの値段もかなり高額です。

「接待」を主なサービスとするスナックとは違い、バーは「酒類提供」が主なサービスですので、風俗営業許可は必要ありません。

その為、「深夜酒類提供飲食店営業」として届けを出した場合は、時間制限なく終夜営業可能となります。

しかし、その場合は客と接待する事ができません。。

ちなみに最近ではバーという看板を出しながら、その中身はスナックである場合が多く存在する為、「お酒の味を楽しみたい」という方は注意が必要です。

深夜酒類提供飲食店営業について

深夜酒類提供飲食店営業とは、0時以降に酒類を提供する営業の事を言います。

バーや居酒屋のように、0時以降でも酒類を扱う店を営業したい場合は、所轄の警察署へ深夜酒類提供飲食店営業として届けを出す必要があります。

「風俗営業許可と深夜酒類提供飲食店営業の両方を申請すればスナックでも0時以降営業できるじゃん!」と思われがちですが、その場合、風俗営業法の午前0時以降は営業不可という規制に意味がなくなってしまう為、両方の申請はできません。

その為、バーは終夜営業できても、客との接待ができないという事になります。

バーの種類

バーというのはお酒を提供する酒場の事を指し、スナックのようにお酒を提供するプラス「軽食も提供する」といったお酒以外のサービスなどが付けば、その名称が変わるようです。

スナック以外にも、バーの種類は様々ですので、その点もまとめて見ていきましょう。

ガールズバー

ガールズバーはその名の通り、バーテンダーが「女性のみ」のバーをです。

主なサービスはバーと同様「酒類提供」となる為、接待はなく風俗営業許可も必要ありません。

その為、深夜酒類提供飲食店営業として届けを出せば終夜営業が可能という事です。

しかし、最近では「接待」を主なサービスとするガールズバーが増えている事から「キャバクラと何が違うの?」と疑問を持たれる事も多い。

中には接待行為をしながら風俗営業の許可を取らず警察に摘発されたガールズバーも存在しています。

クラブ

クラブは、ホステスと呼ばれる女性が男性客の隣に座って接待する飲食店を言います。

ホステスは店の風格に合わせた効果な衣装を着用しており、容姿、態度、会話のレベルがその高級感に相応しいレベルとなっている。

その為、クラブの利用料は比較的高価となっています。

ちなみに、このホステスが男性となっているクラブもあり、一般的には「ホストクラブ」と呼ばれています。

主なサービス内容は「接待」であるため、風俗営業許可が必要となり、法律上0時以降の営業はできません。

パブ

パブとはイギリスが発祥の酒場であり、「public House(パブリックハウス)」の略です。

「公衆的な酒場」という意味があり、店内が洋風で、酒を受け取ったらその場で精算といったスタイルが基本となります。

しかし、日本ではショーパブやフィリピンパブのように、店内にステージがあったり仕切が一切無く店内を見渡せる飲み屋を一般的に「パブ」と呼んでいます。

主なサービスは店によって変わりますが、基本的には接待が主なサービスとなる為、風俗営業許可が必要となります。

まとめ

主にお酒を提供するといった共通点はあるものの、スナックとバーではサービス内容や適用される法律に違いがある事が今回の調査で分かりました。

スナックは値段が比較的安価であり、主なサービスが「接待」となる為、風俗営業法が適用され営業時間も規制されるみたいです。

一方でバーは値段が比較的高価であり、主なサービスは「酒類提供」となる為、風俗営業法が適用されず、深夜酒類提供飲食店営業として届けを出せば、終夜営業が可能です。

他にも違いは様々かと思いますが、大きな違いはこの点にあるようです。

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