金箔ってなぜ食べられるの?体に害はないの?

生活

高級なお店で提供される料理の上には、金箔が用いられているのをよく見かけます。

しかし、この金箔というのは金属を含むものである為、「食べても問題ないのだろうか?」と心配に思ってしまう方も少なからずいるのではないでしょうか?

私は金箔を食べた事がありませんが、金箔は何故食べられるのか?という点に少し疑問を感じます。

という事で、今回は金箔が食べられる理由、そして体に影響はないのかを調査し、その結果をまとめてみました。

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食用金箔について

置物や建物などに利用される装飾用、または工業用の金箔は、金に数パーセントの銀と銅が含まれている合金を、厚さ約0.0001ミリという薄さにしたものが最も多く利用されています。

食用金箔として扱われているものは、人体に中毒症状などの影響を及ば差ないようある程度の改良が仕込まれていますが、装飾・工業用の金箔と成分はほとんど変わりありません。

そんなものを食べても大丈夫なのか!?と思えますが、実は金・銀・銅いずれも食品添加物として正式に認められています。

では、一体なぜ金・銀・銅は正式に食品添加物として認められる事ができたのでしょうか?

「金」「銀」の特徴について

人間の身体に取り込まれた食べ物は、胃の持つ強酸性の消化液で溶かされ細かく分解される事で、初めて身体が食べ物を吸収できる状態となります。

しかし、金というのは例外を除けば強酸などとも反応する事がなく、まず溶けるという事はない貴金属です。

その為、身体の中に金が取り込まれたとしても、吸収される事が無いため、例え菌に栄養素や毒素が金に含まれていたとしても、身体の中をそのまま素通りして体外へ排出されますので、身体に良い影響も悪い影響もありません。

金箔に含まれる微量の銀も同様、体内の消化液で消化される事が無いため、身体になんらかの影響をもたらす事はありません。

「銅」の特徴について

銅に関しては、生物が生命維持する為に欠かせない必須元素の一つであり、普段摂取する食材にも多く含まれています。

しかし、必須とは言え摂取のし過ぎは体に害を及ぼす場合があります。

1日に必要な銅の摂取量は成人男性約1.8mg、成人女性約1.6mgと言われていますが、その10倍近く(40mgほど)を摂取した場合は副作用を発症させる可能性がある為、銅は使用量の基準が指定された食品添加物となっています。

とは言え、金箔に含まれている銅の量はわずかですので、食べても体に害をきたすという事はまずないでしょう。

ちなみに、食用金箔として取り扱われているものは銅を含まないものがほとんどのようです。

金属アレルギーの人は金箔を食べれない?

実は純度の高い金箔は、アレルゲンになりにくい金属となっています。

アレルゲンとは、簡単に言ってしまえばアレルギー反応を引き起こす原因となり得るものを指し、一般的にはハウスダスト、花粉、猫などのフケがアレルゲンに分類されています。

金属アレルギーといっても全ての金属がアレルゲンとなる訳ではなく、特に不純物の少ない食用金箔がアレルギー反応を引き起こす可能性は低いと考えられます。

しかし、可能性が低いとは言え、絶対にアレルギー反応を起こさないという訳ではありません。

その為、金属アレルギーが原因で倒れたことがある、酷い症状を引き起こしたことがあるという方は、避けた方が無難と言えるでしょう。

まとめ

金箔は建物や置物の装飾用として用いられる事がほとんどですが、食用としても数多くのお店で取り扱われています。

「金属を食しても大丈夫なの?」と考えてしまうのも無理はありませんが、金と言うのは私の考えていたものよりも数十倍万能な金属でした。

身体に無害かつ溶けにくいという性質から、歯科医療などでも取り扱われています。

金箔自体に栄養や味がある訳ではありませんが、たまには高級感のある料理を食べたいという方は、金箔を購入してみてはいかがでしょうか?

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