海賊の旗に髑髏(ドクロ)が描かれている理由や意味
「海賊」と言われてパッと思い浮かぶのは、あの髑髏(ドクロ)が描かれた旗ではないでしょうか?
かの有名な海賊をテーマとした漫画「ワンピース」に出てくる海賊団も、ほとんどが髑髏(ドクロ)をモチーフとした旗を掲げています。
そこでふと思ったのですが、海賊は一体なぜ髑髏(ドクロ)が描かれた旗を掲げているのでしょうか?
そして、あの髑髏(ドクロ)には一体どのような意味が込められているのでしょうか?
そこで今回は、なぜ海賊旗に髑髏(ドクロ)が描かれているのかを調査し、その結果をまとめてみました。
海賊旗の髑髏(ドクロ)が意味するものとは?
海賊旗のデザインは頭蓋骨の下に2本の骨を交差させたものが特徴的です。
このデザインは「ドクロマーク」「髑髏(ドクロ)と骨」「頭蓋骨と交差した骨」と呼ばれる事が多く、一般的には毒薬などの標識として使用される事が多い。
上記から分かる通り、この髑髏(ドクロ)と骨は「死」を連想させるものであり、「手を出さなければ危害はない、手を出せば死」という意味を持っています。
海賊旗に描かれた髑髏(ドクロ)も「降伏すれば殺さない、抵抗すれば皆殺し」という意味があり、基本的には毒薬に用いられるドクロマークと変わりありません。
要するに海賊が掲げる旗の髑髏(ドクロ)は周りの船への「警告」として使われていたようです。
ちなみに、この海賊旗を欧米では「Jolly Roger(ジョリー・ロジャー)」と呼んでおり、なぜそう呼ばれているかは正確には判明していないそうです。
髑髏(ドクロ)が描かれた海賊旗の始まりについて
髑髏(ドクロ)が描かれた旗を掲げる海賊が現れ始めたのは18世紀頃で、フランス人海賊「エマニュエル・ウィン」が使用していた旗が最初の目撃例と言われています。
エマニュエル・ウィンが掲げていた海賊旗は髑髏(ドクロ)と交差した骨の他に、砂時計が描かれています。
この砂時計は「命は秒読み」という威嚇の意味をもち、エマニュエル・ウィン以外にも多くの海賊が使用していた王道デザインの一つです。
海賊マニア、またはワンピースマニアであれば聞いた事があるであろう実在した海賊「黒髭(エドワード・ティーチ)」も砂時計が描かれた旗を掲げる海賊の一人です。
まとめ
海賊旗の王道デザイン「髑髏(ドクロ)」は「抵抗すれば皆殺し」という意味を持ち、その海賊船の目撃者に対する「警告」として用いられていたようです。
その他にも「命は秒読み」を意味する砂時計、「戦闘」を意味する武器なども王道デザインとして多くの海賊が使用していました。
治安が進み、海賊がほぼいなくなった現代社会では毒薬など死の危険性がある危険物の標識として用いられています。
こちらも、海賊旗に用いられている髑髏(ドクロ)と同様、「手を出せば死」という警告の意味があるようです。
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