ドライヤーにある「冷風機能(クール)」の使い道は?
機種によって様々ですが、ヘアドライヤーは基本「HIGH」「LOW」「COOL」の3種類の機能が備わっています。
3つの機能のうち2つ「HIGH」「LOW」はどちらも温風を発生させるものであり、その名の通りHIGHは強い温風、LOWは弱い温風を発生させる役割を持っています。
ドライヤーを使用する人は、温風を出す上記の機能HIGHかLOWを使用する方がほとんどでしょう。
一方、「COOL」は冷たい風を発生させる機能であり、濡れた毛髪を乾かすにはあまり好ましくない機能です。
では、一体なぜ必ずといって良いほどドライヤーには冷風機能が備わっており、この機能をどのように使えばよいのでしょうか?
ドライヤーのCOOL(冷風)が持つ役割
どんなドライヤーにも冷風を出す機能は備わっています。
となると、冷風というのは毛髪にとって何らかの良い効果を発揮させる役割があるという事になりますよね。
そこで、冷風が毛髪にもたらす役割についてを調査し、その結果を以下にまとめてみました。
キューティクルが締まる
キューティクルとは毛髪の一番外側(表皮)を覆う細胞の層を指す言葉であり、魚の鱗のような見た目が特徴です。
健康な状態のキューティクルは締まっている状態であり、毛髪も光が反射しやすくツヤも出やすい。
それだけではなく、外部刺激から毛髪を守るバリア機能、毛髪から水分が蒸散しにくくする保水機能などがあります。
しかし、実は毛髪が濡れたり熱が加わると傘のように開いてしまうという弱点があり、お風呂上りの際は基本的に開いた状態となっています。
そんな開いてしまった状態のキューティクルを元に戻す効果を持つのが、ドライヤーの冷風機能です。
キューティクルは逆に乾燥させて冷やしてあげる事によって締まり、髪の毛のツヤや保水機能などを復活させる事が可能に。
開いたままのキューティクルは保水機能や防御機能が低く、毛髪の表面にザラツキもある為、光が反射せずツヤもでません。
また、開きっぱなしの状態を放置すると、キューティクルが剥がれ落ちてしまいますので、そういった事を防ぐ為にも主にお風呂上りに使うドライヤーには冷風機能が備わっているのです。
髪の毛がセットしやすくなる。
髪の毛に含まれるタンパク質は温める事で柔らかくなり、冷やすと固まる性質を持っています。
その為、ドライヤーの温風を当てている時の毛髪は柔軟性が高くなり、好きなようにセットする事が容易です。
しかし、ドライヤーの温風だけでセットした髪の毛は固まるのに時間がかかる為、直ぐに崩れてしまいます。
そこでセットした髪の毛を崩れないようにキープさせる最後の仕上げとして重要な役割をもつのがドライヤーの冷風機能。
ドライヤーの冷風によってセットさせた髪の毛のタンパク質が固まり、その状態を長持ちさせる事が可能に。
ドライヤーの熱から毛髪を守る。
先ほど、髪の毛のタンパク質は温める事で柔らかくなると言いましたが、これを温めすぎてしまうとタンパク質の変化(タンパク質変性)によって、逆に固まってしまう事があります。
早く乾かしたい!と強い温風を至近距離から毛髪にあてると、たんぱく質変性による毛髪の硬化が起こりやす、髪の毛の乾燥し過ぎによる水分不足も発生する原因に。
以上のような、毛髪の温めすぎによる痛みを防ぐ為にも、ドライヤーには冷風機能が備わっているのです。
最近では温風、冷風を自動で交互に出してくれる機能が備わっているドライヤーもあるほどです。
ある程度髪の毛が乾いてきたら、冷風と温風交互に使うのが正しいドライヤーの使い方という事ですね。
まとめ
ざっくり簡単に言うと、ドライヤーの温風機能は髪の毛を乾かす役割をもっており、冷風機能は髪の毛の質を整える役割をもっているようです。
髪の毛を乾かせればそれで良いと考え、ドライヤーの冷風機能を使う人はそう多くないかと思いますが、温風だけで乾かした毛髪は以外にも痛んでしまっているんですね。
そういった事を防ぐ為にも、冷風機能は存在しており、健康な毛髪を保つ為には欠かせない機能と言えます。
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