スマホの通信制限ってなぜ必要?何のために存在するのか?

生活

スマートフォンを所持している人であれば、誰しもが知ってるであろう「通信制限」と呼ばれる仕組み。

「速度制限」や「帯域制限」などとも呼ばれており、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアのプランによって制限の差は異なるものの、月間データ通信量が7GB以上の通信速度に制限がかけられてしまいます。

通信速度に制限がかけられると、ネットサーフィン、ネット上の画像表示または動画視聴がとにかく遅くなってしまうのは、皆さんもご存じの事でしょう。

しかし、一体なぜスマートフォンにはこのような「通信制限」が設けられているのかご存知でしょうか?

そこで今回はスマートフォンの通信制限についてを調査し、その結果をまとめてみました。

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そもそもデータ通信量ってなに?

まず本題に入る前に、スマートフォンで使用量が制限されている「データ通信量」についてサラッと説明していきます。(知っているなら飛ばしましょう!)

インターネットのページや動画、画像、更にいうとメールといったものは全て「データ」であり、それらを閲覧したり使用したりすると必ずデータの送受信が発生します。

ITに詳しくない人でもご存知の方は多いかと思いますが、データの容量にはKB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)という単位で示されており、データ通信を行えば行うほど使用量は1KB、1MB、1GBと徐々に溜まっていきますよね。

これがデータ通信量です。

スマートフォンやモバイルルーターと言った外出先でもデータ通信が行える端末では「モバイルデータ通信」と呼ばれており、LTEや4Gといった通信規格が代表的です。

上記のような高速でデータ通信が行えるLTEや4Gなどの規格は、一か月のデータ通信量〇GBまで使用する事ができます!といった制限がかけられており、これが今回の疑問のメイン「速度制限」です。

なぜスマホには通信制限があるのか

スマートフォンの前世代にあたる携帯電話、通称「ガラケー」で閲覧するサイトと、スマートフォンでみるサイトでは見た目や華やかさに大きく差があると思いませんか?

実はガラケーとスマホで同じサイトを閲覧した場合、スマホはガラケーの数倍のデータ通信量がかかってしまいます。

そんな大きなデータ通信量を使う端末を今ではほとんどの人が使用している訳です。

もし、その一部に一か月15GBの通信量を使用するヘビースマホユーザがいたとすると、そのヘビーユーザが原因で回線が混雑し、「電車の中でネットサーフィンするくらいかな?」といったライトユーザのデータ通信にまで影響し、快適にスマートフォンを利用できなくなりますよね。

データ通信は、通信会社の回線を各スマホユーザで分け合って利用している為、一部が大量にデータ通信を行えば上記のような現象が起きる為、全員平等にデータ通信を行える容量を設け、全ユーザが快適にスマホを利用できるように制限をかけているという訳です。

ちなみに、「ガラケーには速度制限がなかったのに!」と思っている方がいるかと思いますが、ガラケーはデータ通信量が少ない為に制限がかかりにくかっただけで、速度制限は存在していました。

制限がかかっていてもWi-Fiを使えば速度が戻る?

通信速度についての調査をしていると、「Wi-Fiを使えばデータ通信量を節約できる」や「通信速度が戻る」といった文言をよく目にしましたのでこれについても少し解説していきます。

まず、スマホのデータ通信というのは冒頭でも説明した通り「モバイルデータ通信」であり、データ通信量オーバによって速度制限がかかると、そのスマホの回線で行うデータ通信の速度が制限されます。

ただし、速度制限がかかっていたとしても家にあるインターネット固定回線のWi-Fiルータに回線を切り替えれば、そのスマホは切り替えたWi-Fiルータが持つデータ通信速度で使用する事が可能となります。

「通信速度が戻る」というよりは「データ通信回線を切り替えてデータ通信速度を上げた」というのが正しい…

もちろん、Wi-Fiのデータ通信量とスマホのデータ通信量は別物ですので、自宅ではWi-Fiでスマホを使用するという手段を使えば、モバイルデータ通信量の節約も可能という事です。

まとめ

通信制限はやっかいなものとは言え、データ容量が5~7GBあれば大抵の人は1ヶ月余裕でもち、一日中サイトのページを閲覧し、それを1ヶ月続けたとしてももちます。

ただ、動画閲覧をする際のデータ通信量は多く、例えばyoutubeで高画質(720p)を1時間見た場合は平均で約810MB、更にオンラインゲームアプリもデータ通信量を多く使いますので、これらの使用が重なれば7GBのデータ通信容量をオーバしてしまう可能性が十分に考えられます。

もし、スマホの使用量が多いヘビーユーザの方はWi-Fiを使用するといったデータ通信量の節約術を駆使する必要があると言えるでしょう。

ちなみに、私のスマートフォンがもつデータ通信量は5GBなのですが、たまに家でWi-FiをONにし忘れてスマホを使いまくり、速度制限がかかってしまったという経験が何度もあります……

家にWi-Fi環境があると言っても油断はできませんね。

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